林智子

こんにちは!はやしです。水曜日の森の教室を担当しています。


こどもたちからは「はやし」「おばば」(敬意を込めて「お」がついています笑)と呼ばれています。
これを聞くと大人は焦って「ダメよそんな呼び方!」となりがちですが、そう呼ばれるのは、その子との距離が近くなる嬉しい瞬間ですのでご心配なく!(つねにさらにしっくりくるあだ名も募集中です)

森の教室には決まったプログラムはなく、焚き火をする子もいれば、川で魚を捕まえようとする子も、鬼ごっこをする子もいる。子どもたちは自然の中で思い想いの時間を過ごす。

雨の日も行われる森の教室。大人は帰りたくなるような大雨でも、子どもたちは傘を使って
新しい遊びを生み出して、みんな楽しそう。

子どもたちにとっては雨さえも遊び道具になるのか!ーー。

「雨の日はつまらない」という自分の思い込みをあっさり超えてくるその様子に、ハッとさせられ、新しい視点をもらう。

自然の中にいろんな木があったり、草花があったりするように、子どもたちにも、よく喋る子、活動的な子、静かに一人で黙々と自分の興味と向きかう子、いろんな子がいて、その子一人一人がいてくれるからいい。

自然の在り様と、子どもたちの在り様が重なり合う景色、今この瞬間にしか見られない、自然と子どもたちが作り出す風景ににいつも「いいなあ」と心震える日々を過ごしています。


こんなに森の教室が大好きなわたしですが、元々はインドア派でこども関係の仕事の経験もありませんでした。

そんなわたしが森の教室に惹かれるのは何でなんだろう。

自然は訪れるたびに違う。空の色も、葉の色も違うし、川の冷たさも違う。
「今」の景色は「今」しかない。そして、こどもたちは「今」を生きている。

真夏でも渓流の水は冷たくて、「風邪をひきたくないから入りたくないな」とためらっている私に、子どもたちは「何言ってるの? 今日、こんなに川が綺麗なのに入らないなんてないでしょ!」と目をキラキラと輝かせて力強く言ってくる。

大人の私は先のことから逆算して今の行動を考えてしまうけれど、子どもはあとの心配はよそに、ただ「今」を最優先に生きている。

「本当にそうだよね!」と、冷たい川に入れば「ひゃーっ!」とはなりますが、子どもたちの言うとおり、夏の川は最高でした。子どもたちと同じ「今」を感じられるかけがえのない瞬間です。

子どもたちのように在りたい、といつも思います。私の方が何倍も長く生きていますが、子どもたちは私の生き方の師匠です!