三戸健也

こんにちは! みとけんです。

いもいも教室を担当しています。

僕は「面白く見られたい」という気持ちが猛烈に強い人間でした。

人と関わると「面白くない」と言われる可能性があるので、大学時代は人付き合いから逃げるようにお笑いのネタを書いて過ごしていました。

自分と他者との間に「キャラ」や「ボケ」や「創作物」を介さないと、面白いと思ってもらえないのではないか?という不安が常にあったのです。

ところが、いもいもの大人たちは、僕が意図して笑わせようとしていない言動を、いつも面白がってくれました。

気付けばいもいもの大人たちと接している時は、そんな不安はとうに消えていました。

自分の素を隠すためにつけていた「鎧」が、外れて身体が軽くなる感覚。

「素の自分でいいんだ」

そう身をもって感じました。


子どもたちの中にも、周りからの期待に応えるために「キャラ」を演じ続けたり、その場に適応するために自分の本心に蓋を被せたりして、無意識に苦しんでいる子は多いのではないでしょうか。

もしそんな「鎧」を取っ払って「素の自分でいいんだ」と心から思えたら、どんなに楽になるか。そしてそう思える可能性は「授業」に潜んでいるのではないかと思いました。

僕が授業で大切にしていることは「視点」です。

「面白い」とは、そのものが面白いのではなく、あなたがそこに面白さを見出したから「面白い」。周りは何一つ変わっていないのに、視点一つでまるっきり景色が変わって見えてしまう。

授業を通して、つまらないと思っていたことが「面白い!」と思えたり、受け入れ難いと思っていた人が「愛おしい!」と思えたりする。

そんな瞬間を作りたく、4年前から授業作りに熱中してきました。その間、作ったワークは1000個を超えました。

そして、その仮説は確信に変わりました。

「素の自分でいいんだ」と思えた瞬間から、自分を拠り所にした学びはスタートすると思うのです。

「素の自分でいいんだ」と思えない限りは、周りからの評価を気にして、正解を探し続けてしまいます。

「素の自分でいいんだ」

そこから始まる思考力教室を、僕は作り続けます。